専門性が高いニッチキーワードこそSEOが有効！BtoB試験機関のSEO改善例

「うちは医薬品や医療機器などの安全性試験を行う超ニッチな業界。こんな専門的なサイトでSEOなんて意味あるの？」そんな思いを持たれていたBtoB向けの試験機関様とご一緒し、検索意図に合わせた情報整理とコンテンツ設計を進めた結果、検索流入を大きく改善しました。
今回は、BtoB向け研究機関に行ったSEO改善提案をもとに、“ニッチでも成果が出るSEO”の本質と実践をご紹介します。

「SEOでは成果が出にくい」と感じられていた背景

ご相談いただいたのは多種多様な安全性試験を受託されている研究機関様。
長年にわたって豊富な実績と確かな技術力を持ちながらも、「当社のような専門的なサービスは、検索エンジンでの集客には向かないのではないか」と感じておられました。

それも無理のないことだと思います。
実際、検索ニーズの多くは一般向けに偏りがちであり、業界用語や専門知識を必要とするサービスは、SEOとの親和性が低いと見られる傾向があります。

しかし、現代では研究者や企業の開発担当者もGoogleで情報を探すのが当たり前。
「いますぐ試験を依頼したい」「試験内容を比較したい」というニーズは確実に存在しており、その入口を最適化することで、大きな成果に繋がることがわかってきました。

戦略①：「今すぐ客」が使う購入検索ワードを徹底的に狙う

最初に取り組んだのは、検索者の「購入意図」が明確なキーワード群の洗い出しです。具体的には以下のようなワードが対象となりました。
「○○ 試験」「○○試験 受託」
これらは、すでに予算やプロジェクトが動いている担当者が調べるキーワード。検索からすぐ問い合わせ・見積もりに繋がる可能性が高い“CV直結ワード”です。
こうしたワードで上位を狙うため、以下の施策を実行しました。

• 試験別の専用LPを用意
• 専門用語の補足、導入背景の解説などでUXを向上
• 問い合わせ・資料請求ボタンを目立つ位置に配置

戦略②：試験種別・用途を網羅し、ロングテールを広く拾う

試験の受託と一口に言っても、対象や用途は実に多岐にわたります。
たとえば対象品ですと、医薬品／農薬／化粧品／食品添加物／材料…　これらが該当します。
しかし以前は、「○○試験」という大きなくくりだけでまとめられており、検索意図とページの対応が合っていませんでした。
そこで以下のような改善を行いました。

• 各種別・用途ごとに詳細ページを分けて設置
• 用途に応じた導入事例や試験フローも補足

戦略➂：E-E-A-T強化による信頼と検索評価の両立

医薬・医療系のサイトは、Googleが特に重視するYMYL（Your Money or Your Life）領域。
その中で上位表示を勝ち取るには、E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）の強化が不可欠です。

• 研究センターの歴史や沿革、代表者の学術的バックグラウンドを記載
• 年間実績数や試験数などの数値データを明記
• スタッフ紹介・設備紹介・品質管理体制ページの強化
• 試験実施における理念や考え方もコンテンツとして発信

具体的にはこのような改善を行いました。

成果

今回のSEO対策の中でも、もっともインパクトの大きかった施策が、検索意図が明確な「購入キーワード」に対する専用LPの作成でした。
新たに作成した試験別ページは約30ページにおよび、公開から1ヶ月以内にその8割が「試験名」で検索順位5位以内にランクイン。
中には、1位を獲得したページも複数存在し、SEOによる集客パフォーマンスが飛躍的に高まりました。

※ページ公開後、各試験名キーワードが一気に上位化いたしました。コンテンツ制作と並行して進めた➂のE-E-A-Tの強化も大きな要因です。

まとめ

専門性の高さは“強み”になり、ニッチな需要はSEOとの相性が非常に良いです。「専門的すぎてSEOは意味がない」と感じている企業こそ、検索ニーズと情報設計を丁寧に見直すことで、驚くほどの成果が出る可能性があります。ニッチな業界こそ、SEOで見込み客に“選ばれる場”を整えることで、静かに、でも確実に成果を積み重ねることができるのです。
今回ご紹介したのは、あくまで一例に過ぎません。SEO対策は、業種・サービス内容・目指す方向によって最適なアプローチが異なります。

• 「うちの業界でも本当にSEOが効くの？」
• 「どんなキーワードが検索されているのか知りたい」
• 「具体的にどう進めればいいのか整理したい」

こうした疑問がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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