マイクロコンバージョン導入で反響数が5倍に増加したECサイトの事例
Web広告を運用していると「なかなかコンバージョンが付かず、最適化が進まない」という状況になることがあります。実際にお客様から、「なかなかお問い合わせが増えない」、「広告費ばかりがかかって、もうリスティング広告やめようかな」といったご相談をお受けすることも多いです。
そこで今回はWeb広告でコンバージョンが付かない時に是非試していただきたいマイクロコンバージョンを利用して、実際の反響数が増加した事例をご紹介します。
マイクロコンバージョンとは
リスティング広告運用では、広告の効果測定のために必ずコンバージョンを設定し計測しております。
コンバージョンはサイトによって様々ですが、一般的なものとして「お問い合わせ」「資料請求」「商品の注文」「会員登録」や「予約」などが挙げられます。
一方で「マイクロコンバージョン」は「中間コンバージョン」とも呼ばれ、コンバージョンに至るまでの中間の動きを計測します。例としては、「お問い合わせフォームページへの移動」や「カート(商品カゴ)ページへの移動」、「予約画面や注文画面への移動」などの、コンバージョンと定義しているアクションの一歩手前の動きを計測します。
「あともうちょっとでコンバージョンしてくれた人」のデータをとることで、それ以外の人と差別化し、よりアクションを起こしやすい人に対して広告を最適化していくことができます。特に自動入札機能が一般化した現在の運用では非常に重要な指標の一つとなっています。
実際にマイクロコンバージョンを導入した事例
今回はジュエリーのECサイトを運営しているお客様の事例をご紹介いたします。
このお客様は購入を目標にGoogle広告で検索連動型広告をご利用いただいておりましたが、広告の表示回数やクリック率、クリック数は特に問題がないのに、問い合わせは発生しておらず、「サイトにアクセスは集まっているが、反響に繋がっていない」状況でした。
Web広告はデータを蓄積してパフォーマンスを改善し、成果を上げていく広告ですので、購入のデータが取れるまでは配信の最適化のペースはどうしても遅くなってしまいます。
そこで、最適化の標準を合わせるべきデータ量(コンバージョンの数)を増やし、Web広告の最適化機能を最大限に引き出すべく、マイクロコンバージョンの導入を提案いたしました。
今回は購入が広告の目的となっていたため、その一歩手前の商品のカート追加を計測し、まずは商品のカート追加を行ったお客様に焦点を合わせて運用の最適化を行いました。
マイクロコンバージョン導入の結果
結果としては、まず第一段階として、カートへの商品追加を行うユーザーの数に増加が見られました。
明らかにサイトの中で次のアクションを起こすユーザーが増えていることがわかります。
そのデータを元にさらに最適化を進めることで、実際の購入件数にも増加が見られています。
当初月間で1~2件程の購入数で下が、マイクロコンバージョンを導入し、最適化するデータ量を増やしたことで反響件は約5倍の9件まで伸びました。
実際に売り上げにも大きく影響しており、ROASも125%から559%まで改善されました。
まとめ:蓄積データを増やし、自動学習を併用しながら運用改善
先にも述べたように、現在Web広告では多くの場面で自動学習機能を活用しながら運用を行います。そのため、データ量が少ないことは大きなデメリットとなります。
今回の事例のようにコンバージョンの数が少ない場合は、本来のコンバージョンのひとつ前のステップであるマイクロコンバージョンを設定することで、サイト内で見込の高い動きをとったユーザーのデータを蓄積し、改善を行っていくことが有効です。
ただし、マイクロコンバージョンに設定する内容が見当違いなものになってしまうと、実際の反響には繋がらないどころか、間違った方向に最適化が進んでしまう可能性もあります。なかなかコンバージョンが出ず、マイクロコンバージョンを導入したいと考えている方は是非一度ご相談下さい。アカウントの設計や目標に合わせた適切なマイクロコンバージョンの設定まで合わせてご提案を行わせていただきます。
マイクロコンバージョンついて詳しく聞きたいという方は、無料相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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「Web広告は魔法の集客ツール」だと思っている広告主様の夢を守りたい。 少額からはじめる広告運用が得意な広告運用コンサルタント。
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実るほど頭を垂れる稲穂かな