SEO対策の落とし穴!?カニバリゼーション解消で検索順位が10位から2位に回復!
WEBプランニングパートナーの田代です。今回は、SEO対策にしっかり取り組んでいる!ブログや情報コンテンツの更新を地道にやっている!という方にこそ見て頂きたい内容です。
私もお客様のSEO対策を日々実施していると、対策キーワードの検索意図を網羅するために不足している情報を追加したり、競合比較を行い必要と思われる情報を記載したり、関連するお役立ち情報のコンテンツ作成を行ったり、、とページや情報を「追加」する施策が多くなりがちです。
現在、SEO対策サポートをさせて頂いている搬送機器販売のお客様でも、搬送機器に関する製品の詳細情報や、関連するお役立ち情報を追加するなどの施策を行っていき、順調に上位化が進んでいました。1位表示を目指してSEO対策を実施し続けたところ、あるタイミングからじわじわと順位が下がっていきました。情報量も十分足りているのに何故なのでしょうか…?
今回は、この順位低下の原因を分析し、解決した方法までをご紹介していきます。
順位低下の状況と原因分析
【対策キーワード「搬送機器」の順位】
「搬送機器」というキーワードで対策開始から順調に3位前後をキープしていたのですが、ある時期から少しずつ順位が下がっていきました。
何が原因なのだろう?とGoogle のサイトの評価基準に則って、これまでの対策内容やサイトの状態の見直し、新たに上位表示されている競合サイトとの比較を行っていきました。しかし、なかなか順位回復の傾向が見られません。
そこで、対策すべきページの見直しを行いました。サーチコンソールで「搬送機器」というキーワードで表示されるページを確認します。すると、以下のように複数のページが表示されました。ここで注目したいのが、ページのクリック数、表示回数、平均順位です。
【キーワード「搬送機器」で表示されるページ】
この結果のように、クリック数が分散している場合、検索したタイミングによって表示されるページが変わっている可能性があります。これがSEOの落とし穴とも言える「カニバリゼーション」の状態です。
カニバリゼーションとは
カニバリゼーションをそのまま訳すると、共食いという意味になります。
SEOにおいては自サイトの複数ページが「同一検索キーワード」「同一検索意図」に対して競合している状態のことを指します。
この状態の場合、検索結果に複数のページが表示されていたり、検索するタイミングによって表示されるページが変わるというような現象がおきます。一見、何の問題もないように感じるかもしれませんが、これは検索エンジンがどのページを検索結果に表示すべきか正確に判断できていないという状態です。複数のページで評価が分散してしまい、本来のSEO評価が得られないため、カニバリゼーションが起きていれば早めに解消する必要があります。
カニバリゼーション解消のための施策
今回は「搬送機器」に関連する4つのページに対して対策を行うことにしました。
対策方法は4つのページを1つにまとめるという施策です!
重複している情報は集約し、1ページの構成として違和感がないように情報の流れも考えながらまとめていきます。
また、各ページのURLは新しいページのURLへリダイレクト設定を行うこともポイントです。
施策反映の結果、10位⇒2位に順位回復!
ページを統一する施策を反映したところ、順位のブレはあったものの順調に順位が上がり、2位に順位が回復!その後も安定して上位表示ができるようになりました!
【サーチコンソール「搬送機器」の掲載順位】
【順位計測ツールBULLでの順位推移】
まとめ
カニバリゼーションはSEO対策に力を入れて、コツコツと施策を実施してきた場合に発生しやすいものです。また、意外とよく起こるものですが、気付きにくいという特徴もあります。
更に、カニバリゼーションには「この状態がカニバリゼーションです!」という明確な正解もないため、サーチコンソールをそのときだけ見ていても判断が難しいです。判断に迷われている方、対策したいけどどうしたら良いか分からない方は、我々SEOの専門家にご相談ください。
今回はSEO対策の順位低下の原因分析から解決までの事例をご紹介しました。SEO対策は簡単に成果が出るものではありません。PDCAを根気強く回し続けることが大事です。成果が出ない時間が続くと対策をやっている意味はあるのだろうか?本当にこのまま続けて大丈夫なのだろうか?と不安になると思います。そのようなお悩みがあれば、ぜひご相談ください!目標達成に向けて一緒にPDCAを回しながら伴走させていただきます。
WEBプランニングパートナー
TASHIROCHINATSU
webマーケの道を開くお手伝いを! 逆境も前向きに!ネガティブを笑顔に換えるポジティブ変換器
座右の銘
意志あるところに道は開ける(Where there's a will, there's a way)