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バーティカルメディアとは?オウンドメディアとの違いってなに?
皆さんは『バーティカルメディア』という言葉を聞いたことはありますか?
数年前から、コンテンツマーケティングが注目を集める中、オウンドメディアやキュレーションメディアと共に耳にする機会が増えてきた『バーティカルメディア』というワード。
『バーティカルメディア』とは、ある特定の分野に特化したメディアの事を指しています。
これからも分かる通り、「バーティカルメディアとオウンドメディアの違いは?」と聞かれたとしても、この二つのメディアには明確な違いがあるという訳ではありません。
例えば、中小企業が運営するオウンドメディアというのは、自社のブランディングや知名度アップも目的としている事が多いため、自社が得意とする分野に特化したバーティカルメディアの様な方向を目指すべきと言えるでしょう。
なぜなら、幅広い分野をおさえたオウンドメディアという形式となると、大手企業が予算をふんだんにかけた大手ポータルサイトやキュレーションメディアとの勝負になってしまい、コンテンツの質の維持も、コンテンツの公開の頻度も全て負けてしまうといった事になりかねないからです。
その為、専門分野に特化したバーティカルメディアであれば、自社の特色も出しやすく、限られた予算内だとしても他社との差別化やユーザーへのアプローチがしやすいというメリットがあるのです。
ここからも分かる通り、中小企業のオウンドメディアにとって『バーティカルメディア』は避けては通れないキーワードとなっており、今後の自社オウンドメディアの方向性を決める大きなポイントとなる事でしょう。
そこで今回は、バーティカルメディアの基礎知識や、運営上のメリット・デメリットをまとめてご紹介したいと思います。
目次
バーティカルメディアの基礎知識
まずバーティカルメディアの基礎知識をご紹介していきましょう。バーティカルメディアは上述の通り専門分野に特化するメディアの事で、それは名称からも現れています。
皆さんもご存じでしょうが、『バーティカル』というのは「垂直な」という意味の英語です。
つまり、『垂直に掘り下げていく』メディアという事で、特定の分野に特化するメディアの形状からこのような名称がついているのです。
一般的にはどのような意味ととらえられているのかを確認してみましょう。
ある特定の領域に特化したメディアのこと。
あるテーマに興味を持つユーザーが、欲しい情報に瞬時にたどり着くように、不要な情報をなくし専門領域に特化しているサービス。
例えば、クックパッド(レシピ検索サイト)では「食」ではなく「料理(をつくる)」というテーマに特化している。様々な機能が一つの目的に特化して「垂直統合」されているイメージ。
引用:ハテナキーワード
上記の様に、広いニュースを取り扱う総合メディアと区別するために使われるワードです。
もっとわかりやすい例をあげてみると、総合誌と専門誌の立場の違いと言えばイメージしやすいでしょうか。
つまり、オウンドメディアだとしても、旅行、医療、自動車など、何かのジャンルに特化したメディアがバーティカルメディアなのです。
バーティカルメディアは専門領域に特化しているため、獲得できるユーザー層が比較的わかりやすいです。
また、メディア事業として見た場合、専門的な内容のメディアであればあるほど、親和性のある広告主からの掲載依頼がくる可能性も高まり、広告収入を得ることが見込めます。
バーティカルメディアのメリット・デメリット
それでは、次にバーティカルメディアは様々なメディアがある中でどのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。
バーティカルメディアのメリット
まずはバーティカルメディアの代表的なメリットをいくつか挙げてみましょう。
- ジャンルを絞っているため、特定のファンがつきやすい
- ターゲットが明確な為、広告主を獲得しやすい
- 競合他社が運営するオウンドメディア等と差別化しやすい
- 限られた予算でも立ち上げやすい
バーティカルメディアには上記の様なメリットがあります。
バーティカルメディアは上述の通り、ある特定の分野に特化したコンテンツを掘り下げていくメディアになる為、ターゲットとなる層は明確になります。
これは広告をビジネスモデルにした場合でも、そうではない場合でもコンテンツ内容にブレも出にくく運営しやすいというメリットもあるでしょう。
また、特化したコンテンツなので、一度ついたユーザー(ファン)は、コンテンツの公開を続けている限り離れにくく、また新たなファンも作りやすい面があります。
他にも、専門性のあるコンテンツを公開しなければならない為、コンテンツの企画やライティングは自社内で行う事が想定されますね。
その為、記事の外注費用なども削減でき、低予算での運営が可能となります。
バーティカルメディアのデメリット
逆にバーティカルメディアデメリットとは何なのでしょうか?もちろんバーティカルメディアにもいくつかのデメリットが存在しますので注意しておきましょう。
- ジャンルが絞られるため、広範囲での集客が難しくアクセスが増えにくい
- ネタがすぐになくなる場合がある。
- 自社での運営には限界がある
バーティカルメディアのデメリットは上記の様なものがあげられます。
バーティカルメディアは、メディアの特性上、特定の分野に特化するというのは何度もお伝えしていますが、それによりコンテンツ作成の幅が大きく狭められます。
その為、コンテンツ作成を行っていくうちに比較的早期にコンテンツの『ネタ』が切れるという事が発生する可能性が高いものです。
また、特定の分野に特化したコンテンツばかりのメディアなので、基本的にその分野に興味がある人しかサイトへの訪問は期待できず、思うようにアクセスが伸びないというデメリットもあります。
バーティカルメディアは、自社でコンテンツ作成を行う事が推奨されるため、比較的低コストで運営を行えますが、逆を言えばコンテンツ作成やライティングのノウハウを持った人間がいる事が前提となります。
しかし、ノウハウをもった人材がいない場合、Web担当を可能性も考えられますが、そうすると人件費がかかるという課題も出てきます。
バーティカルメディアの運営担当を「誰が行うのか?」という事は中小企業の間では大きな悩みの種になる事も多いです。
中小企業オウンドメディアのバーティカルメディア化はおすすめ
現在これだけオウンドメディアが流行している事もあり、自社内でもオウンドメディアの立ち上げが検討されているといった方は少なくないかもしれませんね。
今からオウンドメディアを始めるのであれば、わざわざライバルの多い総合型メディアに打って出るよりは、自社の専門性に特化したバーティカルメディアで勝負した方が良いといえるでしょう。
ただし、どういった部分に特化するのはきちんと考えておかないと、後々困るという事も非常に多くなるので注意が必要です。例えば、女性物の衣料品を販売している企業だからと言って「女性向けのファッション」に特化したバーティカルメディアを作ったとしても、現状このジャンルには大小関わらず、様々な企業が参入しオウンドメディアが乱立しているジャンルとなっています。
その為、もう少しジャンルを絞るか他の方向からの導線を考えるかしなければ無駄に労力とお金を掛ける結果になる事でしょう。
今からオウンドメディアを立ち上げるときには、バーティカルメディアのメリットとデメリットを良く頭に入れて本来の目的にユーザーを導くためにはどのジャンルが良いのか、他のメディアとの差別化も良く考えていかなければなりません。
ターゲット層で変わるジャンルの絞り方
では、オウンドメディアのジャンルの絞り込み方は、ターゲットや目的でどう変わるのかという点についても触れておきましょう。
例えば、オウンドメディアを立ち上げる目的がBtoBの場合で、リーチしたい企業などのターゲットが既に決まっている場合を考えてみてください。
こういった場合、ターゲットに自社の認知度を上げたい等と考えているのであれば、自社の専門領域に特化したメディアにしてブランディングしていくべきだとわかりますね。
関連記事中小企業こそ取り組むべきブランディングにつて
https://seo-best.jp/topics/about-seo/writing/branding-seo/
しかし、一般ユーザーへのアプローチで、最終的に自社の売り上げをあげる為のメディアといった場合には、あまりジャンルを絞りすぎてしまうとデメリットの方が目立ってしまうでしょう。
運営するメディアの目的が新規顧客を獲得したいとなると、潜在的なニーズを広く掘り起こすためにある程度は広いテーマを扱っていくべきでしょう。
このように、今からオウンドメディアを立ち上げたいといった場合には、バーティカルメディアのメリット・デメリットを良く考えて、自社の目的が何なのかによってジャンルの絞り方は工夫する必要があります。
オウンドメディアのジャンルを絞るのに迷った時はどうする?
オウンドメディアを立ち上げるときには、テーマをどこまで絞ればいいのか迷ってしまったという方は少なくないのではないでしょうか。
バーティカルメディアの様に専門領域を持たせるにしても、運営しながら徐々に調整をしていく必要があります。
例えば、自動車関連のオウンドメディアで考えてみましょう。
中古車の下取り査定の増加を考えているのであれば、車種や自動車メンテナンスの情報がメインになりそうですね。
その後、裾野を広げていくには自動車の法律関連や自動車パーツについて等とテーマを増やしていくという事が考えられます。
テーマやカテゴリは闇雲に増やすと特化型のバーティカルメディアとしてよくありませんし、読者も知りたい情報にアクセスできず混乱してしまう恐れがあります。
その為、『自動車の』といった共通のテーマを持たせたり、少しずつテーマの領域を広げていくなどの工夫が必要です。
逆に最初は広くテーマの幅を取っておき、運営に入ったうえで少しずつテーマの幅を狭めていく方法もあると思われがちですが、これがそのテーマを見ていたユーザーが離れていく可能性がある為やめた方が良いでしょう。
メディアとしても、情報量が減っていくのはその分特定のテーマを深堀などしていたとしても良いイメージで取られないことが多くリスクが大きいです。
今見ておきたいバーティカルメディア
それでは最後に、今絶対に見ておきたいバーティカルメディアをいくつかご紹介します。
現在オウンドメディアの立ち上げを考えているといった場合には是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
キャリアパーク
就活・転職情報を扱うメディア。
近年では、ナビサイト的なアプローチも見られますが、他社への送客モデルをマネタイズしているであろうサイトです。
サイトはコチラ
カメチョ
防犯カメラ・監視カメラ・ネットワークカメラを含めたカメラシステムに特化したバーティカルメディアです。
記事内容は防犯カメラの比較や、いわゆる「使ってみた系」の実際にネットワークカメラを使用した時の使用感を画像と共に紹介しています。
最近では技術者へのインタビュー記事なども増えており、テーマの幅も少しずつ増えています。
サイトはコチラ
終活ネット
終活に特化して情報を掲載しているバーティカルメディアです。
一見すぐに炎上しそうな繊細なテーマを扱っているメディアですが、競合となるメディアもあまりないでしょうし、非常に目の付け所が素晴らしいといえますね。
サイトはコチラ
macaroni(マカロニ)
国内最大級の女性向けグルメ系ニュースメディアです。
グルメ系のバーティカルメディアは他にも様々ありますが、デザイン性に非常に優れており、各レシピページも非常に見やすい作りになっています。
最近では動画コンテンツも充実していて、テキストではなく視覚的に楽むことが出来るのも良いですね!
サイトはコチラ
上記にご紹介したサイトも、運営上少しずつテーマの幅を広げたり、機能拡張を定期的に行っています。
オウンドメディアはどんどん後に続く新しいメディアが登場するという特徴もある為、現在、成功しているというようなサイトでもきちんと分析し調整は行っていくことを続けることがとても大事です。
MSA:吉田 愛美
S&Eパートナーズ株式会社でMarketing strategy advisor(マーケティング ストラテジーアドバイザー)通称:MSAとして企業のwebマーケティングの戦略立案から施策の遂行まで一貫して支援しております。 WEB集客の課題を抱えておられるご担当者様。是非一度S&Eパートナーズにご相談ください。当事者意識を持ち課題解決までを最短距離で提案いたします。
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