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ECサイトの乗り換え(引っ越し)方法と注意したいポイント解説
こんにちは、S&Eパートナーズの門田です。
今回はECサイトの乗り換えです。売上が伸び悩んでいる、新しい販売戦略に機能が対応できない、ベンダーのサポートが不十分、これらの問題でECサイトの乗り換えを検討されている企業も多いかと思います。しかし、カートの乗り換えはトラブルに繋がる注意点が多く慎重に行う必要があります。とくにSEOが上手くいっているサイトが乗り換えを失敗すると大幅なアクセス減を招き売上の減少に直結します。そこでこの記事では、ECサイトの乗り換えの手順と注意すべきポイントを解説します。 ECサイトの乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
ショッピングカートの種類
まずは、ショッピングカートの種類から説明します。
ASPカート
ASPカートは、ECサイトに必要な基本機能が備わったショッピングカートです。 クラウド型のサービスであり、レンタルサーバーもASP会社から提供されるため、レンタルカートと呼ばれることもあります。このタイプのカートは、初期投資が少なく、迅速に導入できる点が特徴です。ASPカートの代表的な例として、ShopifyやBASEなどがあります。以下に、ASPカートの利点と欠点をまとめます。
導入が簡単
ASPカートは、あらかじめ用意されたテンプレートや機能が豊富に揃っており、技術的な知識がなくても簡単にECサイトを立ち上げることができます。
コストパが良い
サーバーやソフトウェアのメンテナンスが不要で、月額料金のみで利用できるため、コストを抑えることができます。
定期的なアップデート
セキュリティパッチや新機能のアップデートが自動的に行われるため、最新の状態を維持することができます。
サポート体制
専任のカスタマーサポート窓口があり、技術的な問題や質問に対して迅速に対応してくれます。
欠点としては、カートによってはカスタマイズの制限提供される機能やテンプレートに制限があり、独自のカスタマイズが難しい場合があります。
オープンソース(EC-CUBEなど)
オープンソースのショッピングカートは、ソースコードが公開されており、自由にカスタマイズできるタイプのカートです。日本国内で広く利用されているオープンソースのECプラットフォームとして、EC-CUBEがあります。
カスタマイズの自由度
ソースコードが公開されているため、自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。独自の機能やデザインを実装することができます。
コストのコントロール
ライセンス費用が不要で、自社でホスティングするため、運用コストをコントロールしやすいです。
欠点としては、カスタマイズやメンテナンスには、プログラミングやサーバー管理の知識が必要です。専門の技術者がいない場合には外部に依頼することが必要になります。
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ECサイトのカート乗り換えの手順
カートの乗り換え手順を6つのステップで解説します。
1.乗り換え先の決定
まず最初に行うべきことは、乗り換え先のプラットフォームを決定することです。自社のビジネスニーズや目標に最も適したプラットフォームを選ぶことが重要です。例えば、拡張性が高く、今後の成長にも対応できるプラットフォームを選択することが望ましいです。機能面、コスト、サポート体制などを比較し、最適な選択をするためのリサーチを十分に行いましょう。また、現在のプラットフォームから新しいプラットフォームへの移行がスムーズに行えるかも重要なポイントです。移行プロセスが複雑で時間がかかる場合、ビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。選定の際には、移行支援を提供しているベンダーを選ぶことも検討すべきです。
2.新サイトのデザイン決定
新しいプラットフォームが決まったら、次に行うのは新サイトのデザイン決定です。デザインはユーザーエクスペリエンスに大きく影響するため、ユーザーの視点に立って設計することが重要です。モバイルフレンドリーなデザインを採用し、直感的で使いやすいナビゲーションを設けることで、ユーザーの利便性を向上させます。また、ブランドイメージに合ったデザインを選ぶことで、企業の信頼性やプロフェッショナリズムを伝えることができます。さらに、SEOを考慮したデザインにすることで、検索エンジンでの順位向上にも寄与します。デザインの決定には、プロのデザイナーやUX/UIの専門家の意見を取り入れることも一つの方法です。
3.旧サイトの商品情報の移行
旧サイトの商品情報を新しいサイトに移行する作業は非常に重要です。すべての商品データ、画像、説明文、価格情報などを正確に移行する必要があります。データ移行の際には、エラーや欠落がないように注意深くチェックすることが重要です。また、商品情報の移行に伴い、必要に応じてデータの整理や更新も行いましょう。例えば、古い商品情報を最新の情報に更新したり、新しい商品カテゴリーを追加したりすることも検討すべきです。データ移行が完了したら、新しいサイト上での表示が正確であることを確認し、必要に応じて修正を行います。
4.下層ページの移行・見直し
旧サイトの下層ページ(カテゴリーページや商品ページ、ブログ記事など)を新しいサイトに移行しつつ、見直しを行います。これにより、ユーザーにとって使いやすく、情報が整理されたサイトを提供することができます。ページのURL構造を整え、SEO効果を最大化するための最適化を行いましょう。また、コンテンツの更新や追加を行い、最新情報を提供することも重要です。ページ移行の際には、リダイレクト設定を行い、旧サイトのページから新しいサイトの対応ページへのリンクを確保します。これにより、SEOの影響を最小限に抑え、ユーザーがスムーズに新しいサイトに移動できるようにします。
5.新サイトの各種設定
新しいサイトの各種設定を行うことも重要なステップです。これには、支払いゲートウェイの設定、配送オプションの設定、税金計算の設定などが含まれます。これらの設定は、顧客がスムーズに購入手続きを進めるために必要不可欠です。また、サイトのセキュリティ設定も重要です。SSL証明書の導入や、セキュリティプラグインの設定を行い、顧客の個人情報を保護しましょう。さらに、Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールを設定し、サイトのパフォーマンスをモニタリングする準備を整えます。
6.顧客データの移行
顧客データの移行は、旧サイトから新サイトへスムーズに移行するために欠かせないステップです。顧客の購入履歴やアカウント情報、メールアドレスなど、重要なデータを正確に移行する必要があります。データ移行の際には、個人情報の保護を徹底し、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。また、顧客に対してパスワードリセットの案内を送るなど、新サイトへのログインをスムーズにするための配慮も必要です。データ移行が完了したら、新サイト上で顧客情報が正しく表示されることを確認し、必要に応じて調整を行います。
カートの乗せ換えでよくあるトラブル・注意点
データの移行ミス
商品データの欠落
ECサイトの引越し時に、商品データが正確に移行されないことがあります。商品の説明文や画像が抜け落ちてしまうと、顧客に正しい情報を提供できず、販売機会を逃してしまう可能性があります。特に、大量の商品データを扱う場合には、データ移行ツールの選択や事前のデータ確認が重要です。
顧客データの不整合
顧客データが正確に移行されない場合、顧客のアカウント情報や購入履歴が消失する可能性があります。これにより、顧客の信頼を失い、リピート購入率が低下するリスクがあります。データ移行前にバックアップを取り、移行後にデータの整合性を確認することが重要です。
SEOへの悪影響がでるポイント
ここが最も伝えたいポイントです。SEOの観点から乗り換え時の注意点をお伝えします。
URL変更によるリダイレクトミス
旧サイトから新サイトへのリダイレクト設定が適切に行われないと、SEOに悪影響を与えます。リダイレクトが設定されていないページは、検索エンジンのインデックスから削除される可能性があり、ランキングが低下するリスクがあります。すべての旧URLから新URLへの301リダイレクトを確実に設定しましょう。
また、ユーザーからしてもアクセスしたいページにたどり着かないため、多くの機会損失が生まれるデメリットもあります。これらを防ぐためにも、リダイレクトを忘れないことはもちろん、適切な遷移先へリダイレクトをかけることが重要です。
titleタグの変更による検索順位の下落
新サイトに移行する際に、タイトルタグなどのメタデータが正しく引き継がれないことがあります。これにより、検索エンジンからの評価が低下し、検索順位が下がる可能性があります。移行前にメタデータのバックアップを取り、移行後に適切に設定することが重要です。
タイトルタグは、GoogleがWebサイトやコンテンツを評価する際に非常に重要な役割を果たします。そのため、サイトのリニューアル時にコンテンツやデザインを大幅に変更したとしても、タイトルタグを安易に変更するのは避けるべきです。
これまでGoogleに認識されていたキーワードが、新しいタイトルタグに変更されることで認識されなくなるリスクがあり、その結果、検索順位が低下してしまうことがよくあります。デザインを改善したからといって、タイトルタグを無闇に変更するのではなく、慎重にデータや分析に基づいた決定を下すことが重要です。
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検索エンジンのロボットをブロックしている
リニューアル作業中には、検索エンジンのクローラーがコンテンツを巡回しないように、robots.txtファイルにdisallow設定を施すことがよくあります。しかし、サイト公開後もこの設定が残ったままだと、コンテンツがインデックスされない事態が発生することがあります。
インデックスが遅れると、検索エンジンにデータが蓄積されず、リニューアルの効果が現れるのが遅くなります。そのため、サイトを公開する際には、robots.txtの設定を解除し、クローラーがサイトを正常に巡回できることを必ず確認することが重要です。
まとめ
ECサイトの引越しやカート乗せ換えは、多くのメリットをもたらす一方で、さまざまなトラブルも発生しやすい作業です。これらのトラブルを未然に防ぐためには、事前の計画と準備が重要です。データ移行やパフォーマンス最適化、SEO対策、ユーザーエクスペリエンスの向上、そして顧客とのコミュニケーションをしっかりと行い、スムーズなサイト移行を実現しましょう!
とくにSEOが上手く言っているサイトがカートの乗せ換えを失敗すると被害が大きく売り上げに直接影響を与えます。S&Eパートナーズでは、ECサイトのリニューアル、新規カートへの移管作業などの技術的なサポート可能です。もちろん、SEO評価は維持したままのリニューアルが得意です。ポジショントークではないですが、ECサイトの乗せ換え時には必ずSEOの知見がある者をプロジェクトに迎えるべきです。
カートの乗り換えを検討しているけど少し不安を感じているお客様は、是非お気軽にご相談ください。
MSA:門田 雅史
SEO対策サポートをメインにECサイトのコンサルティング・構築支援を行っています。全日本SEO協会1級、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資)取得。ECサイトの運営経験で培ったマーケティングの課題解決力を生かし、成果に直結する提案に努めてまいります。
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